シャンプーの基本を見直そう
シャンプーの使用量の目安は?
── シャンプーをするタイミングは夜がおすすめ! 洗いすぎにも要注意! といったお話は以前(参考記事:汗や頭皮のニオイケア対談Part 2! 2人のプロが豆知識を紹介)聞きましたが、今回はシャンプーの使用量や洗う順番など、より実用的な話を聞かせてください。
Q: シャンプーの使用量の目安は?
A: ショートの方だと1プッシュ、ロングの方であれば2プッシュが目安です。ただ、バームなどオイル系のスタイリング剤をつけられている方の場合、シャンプーが油分でなかなか泡立たないので、先にスタイリング剤がついている毛先に半分ほどの量をつけて洗い流し、そのあと頭皮を洗っていただいた方がしっかり泡立ってシャンプーの効果も発揮されますよ。

▲ショートの目安の量

▲ミディアムの目安の量

▲ロングの目安の量
シャンプー、水、空気を混ぜてしっかり泡立てる
Q: シャンプーを泡立ててから髪につける方がいいのはなぜ?
A: 原液のままつけるとムラができてしまって、髪も頭皮も均一に洗えなくなるからです。シャンプー、水分、それに空気を手のひらで混ぜ合わせモコモコとした泡ができたら、頭皮と髪につけてください。
Q: サロンシャンプーみたいにモコモコした泡をたてるコツは?
A: レングスは問わず、根元から毛先へ、毛先から根元へと泡を何往復かさせるようなイメージで髪を伸ばしては戻すを繰り返し、全体に泡が行き届くように意識するといいですね。
洗う順番も大事! いつものシャンプーをもっと効果的に
顔まわり→耳まわり→襟足→頭頂部の順に
── 洗う順番についてはどうでしょうか。まさに私がそうなんですが、自己流の人が多いような気がしています。
小泉:まず一番初めに洗いやすいのが顔まわりなので、ここから洗っていただきたいですね。そこまで毛量が多くないので指も入りやすいですし、特に生え際辺りを引き上げるように揉み洗いしていただくとお顔もリフトアップされやすく、リフレッシュ効果も期待できます。
── 揉みほぐしながら頭皮を引き上げるのがポイントなんですね。
小泉:生え際はツボも多く、頭痛や目の疲れも取れやすいと言われています。順番としては次が耳まわりで、その流れで後ろの襟足を洗ってください。ここは毛量が多いので、かき分けて洗っていただくのが大事です。最後が頭頂部で、実はここが一番洗い残ししやすくて。顔まわりから耳の前は指もすっと入って洗えているんですけど、意外と頭頂部はしっかり洗えていないケースが多いんです。
── 頭頂部はそれこそ皮脂が溜まりやすいんじゃないですか?
小泉:その通りです。皮脂もそうですし、あとホコリや花粉が付着しやすいので、なおさら忘れずに洗ってください。
子供のシャンプーで気をつけることとは?
── 読者のなかには小さなお子さんがいる方も多いのですが、大人と子供とでは使用量を変えた方がいいですか?
小泉:お子さんの方が頭が小さいので、少し減らした方がいいと思います。ただ、お子さんはすごく汗をかくので、髪の毛をかき分けて頭皮をしっかりと洗ってあげることが大事です。元気いっぱいに走り回ることもあると思うので、夏だけじゃなく冬場でも汗をかいて皮脂が溜まりやすくなります。
── なるほど。保護者の方が意識してあげるとよさそうですね。
小泉:そうですね。あと、小学生くらいから自分でシャンプーをするようになると、保護者の方から子供の頭皮のにおいが気になる、ちゃんと洗えていないのでは? というお声をよく伺います。シャンプーを泡立てることはできていても、髪が泡でモコモコになれば終わりという感じで、頭皮を洗えていないことが原因です。すると頭皮から近い髪の根元がどんどんベタついて、皮脂を洗い流せていないので匂いが気になり始めたり、ドライヤーをしても乾きにくかったり、頭皮トラブルにつながるケースがあります。まずは読者の皆さんに正しいシャンプーの仕方を覚えていただいて、お子さんにも教えてあげていただけたらと思います。
今晩から実践したいトリートメントのポイント
トリートメントは水分を取ってから中間から毛先に
Q: シャンプーを洗い流したあと、どれくらいのウェット状態でトリートメントを馴染ませるべきですか?
A: 毛束を軽く絞って、水分が垂れないくらいが目安です。髪に水分が多く残った状態でトリートメントをつけても補修成分が内部にしっかり入らないので、なるべく水分を取っていただいたうえで馴染ませると浸透しやすくなります。
トリートメントは毛束を軽く絞って水分を取ってからつけると◎
── そうだったんですね! これまでずっとシャンプーを流して、すぐにトリートメントをつけていました…。
小泉:あとはなるべく手のひら全体にトリートメントを広げてから、中間から毛先に馴染ませます。トリートメントはダメージを補修する役割がありますが、根元からつけてしまうとベタつきの原因になるので、まずは傷みやすい中間から毛先に。そのあと、手に残った分を表面に馴染ませるといいですね。

▲トリートメントの目安量

▲手のひら全体にトリートメントを広げてから髪へ
均一に馴染ませるためにはコーミングがおすすめ
Q: トリートメントを頭皮につけるのはよくないですか?
A: はい。ベタつきが残りますし、毛穴に詰まったり匂いの原因になったりするので、中間から毛先に均一につけてください。
【OK例】
【NG例】
Q: ロングの方など、均一に馴染ませるのが難しい場合は?
A: そんな時にはコームを使うのがおすすめです。私自身も毎晩使っていて、手だとどうしても全体に上手く馴染ませられないですし、コームを使えばトリートメント効果にも期待できます。ただし、コームの目が細かいと髪が絡んでキューティクルに影響を及ぼすので、粗い方がいいですね。
きちんと馴染ませると、トゥルンとしたみずみずしい質感に
トリートメントの放置時間やすすぎの目安は?
Q: トリートメントの放置時間は、どれくらいがいいですか?
A: サロン専売品に関しては、高浸透の補修成分が入っているのであまり放置していただかなくても大丈夫です。マスクの場合は補修成分がより入っているので、目安として3分ほど置いた方がいいですね。放置しすぎるとこちらもベタつきの原因になって、髪が油分を吸着してしまって洗い流しにくくなることも。
── 放置すればするほどいいということでもないんですね。すすぎの目安はどうでしょうか。念入りにすすぐべきなのか、それともすすぎすぎるとトリートメント効果が薄まるから、ほどほどにすべきなのかがわからなくて。
小泉:ぬめり感がなくなるまで、しっかりとすすいでいただいた方がいいですね。トリートメントは髪の内部に補修成分を入れるものなので、表面はしっかりとすすいでいただいて問題ありません。
── ありがとうございます。意外と知らないホームケアの前編としてシャンプー・トリートメントのお話しをお聞きしましたが、今晩から実践できるお役立ち情報ばかりでした。後編のドライ&スタイリング編も楽しみにしています!
小泉:引き続きよろしくお願いします!
TEXT_Yoshio Horikawa(TRYOUT)
PHOTO_Haruki Matsui(TRYOUT)