トップページ トピックス プロの研究員に直撃! 気になるヘアカラーのアレコレ
BEAUTY TIPS ヘアケア

プロの研究員に直撃! 気になるヘアカラーのアレコレ

2024.1.16
プロの研究員に直撃! 気になるヘアカラーのアレコレ

10代、20代の頃からずっとヘアカラーを楽しんできて、30代となり環境が変化しても、ずっとヘアカラーを楽しみたいですよね。 カラーリングの理想的な周期は? 色持ちをよくするには? 少しずつ白髪が気になり始めたのだけど今まで通りのカラーで良いの? ……などなど、カラーにまつわる悩みや疑問について、ヘアカラーのプロに尋ねました!

このコンテンツはこのような人におすすめ!
  • ヘアカラーをずっと楽しみたい人。
  • ヘアカラーの違いについて知りたい人。
  • 白髪が気になり始めた人。
  • 適切なカラー周期を知りたい人。
  • ヘアカラー後のケア法を知りたい人。
タカラベルモント化粧品研究開発担当 岡本健太郎
タカラベルモント化粧品研究開発担当 岡本健太郎

2013年に入社以来、ヘアカラー剤全般の基礎研究と製品開発に従事。「edol」や「LUVIONA」に加え、ブリーチ剤やカラーの仕上がりをサポートする処理剤、カラートリートメントの開発にも携わる。「サロンを訪れて髪をきれいにしたいすべてのお客様の要望を叶えられるように」と、日々新しい製品を生み出す研究に邁進している。

大人女性におけるヘアカラー

グレイカラーとは

──30代頃から白髪が気になり始める方もいらっしゃると思います。ヘアカラーするうえで気を付けることはありますか?
「明るい髪色の方が今までと同じように染めると、補色の関係で白髪はキラッと青白くなり、逆に目立ってしまうことがあります。それを抑えるために、髪のコンディションに合わせ、ヘアカラー剤を変えていくことも必要です。グレイカラー(白髪染め)には茶色のような濃い色素が多く入っていて、白髪と黒髪の境をぼかしていく構成になっています。なので、明るいファッションカラーをされていた方がグレイカラーに変えると、急に沈んだ色合いになったと感じてしまうと思います」

──それは違和感があるし、テンションも下がりますよね……。
「そうですよね。でも、プロが技術を行うサロンカラーは、白髪を上手くぼかしながら全体のイメージを変えずに仕上げることも可能です。白髪が気になり始めても、明るい髪色をあきらめないで、プロに相談してみて欲しいな、と思います。」

ヘアカラーの理想的な周期

──安心しました(笑)。年齢を重ねるとほかにも髪が細くなる、パサつくなどコンディションの変化が気になる方もいらっしゃると思います。ヘアカラーの周期はどれくらいがベストですか?
「髪への負担を考えると、基本的に2、3ヶ月周期が良いです。明るい色にする場合も、負担の大きいヘアカラー剤で一気に染めてから次まで4、5ヶ月空けるより、負担の少ないヘアカラー剤で2、3ヶ月おきに染めていく方が、髪への負担は少ないと考えています」

──少しずつ段階的に染めて理想に近づける方が良いということですね。
「そうですね。ただしサロンカラーには、一度明るく染めた部分に対して負担を抑えながら続けられるヘアカラー技術もあります。例えば、根元の黒髪部分は通常通りカラーリングし、既に明るい部分は負担の少ないヘアカラー剤で塗り分けすれば、ヘアカラー周期は1ヶ月程度でも良いこともあります」

ヘアカラー後のケア

カラーシャンプーの使い方

──カラーシャンプーとはどのようなアイテムですか?
「ブリーチするなどで、かなり髪色が明るくなった方にお使いいただくアイテムです。もともと髪が明るい方がさらに染めると、通常より色が早く失われがちなので。色落ちを実感したら使い始めるのがおすすめです」

──ヘアカラーした当日から使うものではないんですね。
「それは逆にもったいない。褪色を感じ始めた頃から色をチャージするようなイメージで、3日に1回程度使ってください。例えばルベルブランドでは、ピンクや赤など暖色系に染めた方向けのポップピンク、マットやアッシュなど寒色系向けのシアーシルバー、ハイトーン向けのパープルシルキーの3種類があります」

褪色を抑えるために気を付けたいこと

──ヘアカラー後、日常生活で心がけるべきことは?
「シャンプー後はしっかり乾かすこと。染料は水に溶ける性質があるので、髪を濡れたまま放置していると、せっかく染まった色が逃げてしまいます。髪を乾かすのが大変な気持ちはわかりますが、ドライヤーの温度は普通で構わないので、それよりもなるべく強い風量にするなど工夫して、早く乾かしきることを意識してください」

──濡れている時間を最小限にすることがポイントですね。
「あとヘアアイロンを使う場合は、温度を上げすぎないこと。染料は温度が高いと壊れてしまう性質もあるので、ヘアカラー後はいつもより温度設定に気を配ってみてください」

サロンカラーの魅力

高いプロのクオリティ

──サロンでのヘアカラーの良さってどんな点でしょうか?
「まずは、美容師さんに気軽に相談できること。流行りの色にしたい、周りの人とは違う個性を出したいなど言葉でうまく表現できないような要望に対しても、プロの視点からアドバイスを頂けることだと思います。」

──相談する時間も楽しめそうです。
「そうですね。そしてもちろん、プロならではのヘアカラー剤選びと塗布技術による、クオリティの高さ。根元から毛先まで上手く色をつなげるには塗り分けが必要で、当然そのスキルも求められます。また、ヘアカラー剤は温度によって色が入りやすいのですが、美容師さんはそれを踏まえて頭部の体温の低いところから高いところにかけて塗っていくなど、プロセスも計算されています」

──私たちが気付かない部分でも、さまざまな知識と技術が注がれているわけですね。
「はい。あとは、なるべく髪に負担がかからないよう工夫してもらえるのも、サロンカラーの魅力でしょう。ヘアカラー剤選びもそうですし、ヘアカラー後のシャンプー&トリートメントも髪のコンディションに配慮したものを選ぶとか。ブリーチはしたくないけれど明るくしたいのであれば、1回では難しくても2回目、3回目と段階的にめざす提案がしてもらえると思います」

── プロユースの製品とプロの知識、技術が合わさるのが、サロンカラーの魅力だといえそうですね。
「はい。継続的に通っているサロンの美容師さんであれば、髪のカラーの蓄積度合やダメージの状況を把握して次回以降を見越した提案をしてもらえると思うので、コンディションをキープしながら理想の髪色を叶えられるのではないでしょうか」

──最後に、サロンカラーにおいて開発者目線からアドバイスをお願いします。
「自分がどういう雰囲気になりたいのか、しっかりイメージしていくことでしょうか。一つポイントになるのは明るさなので、白髪があっても真っ黒にはしたくないのか、明るく色みを楽しみたいのか、などの要望を伝えられると、美容師さんも考えやすいはず。最近はカウンセリングをより大切にする美容師さんも増えているので、積極的にコミュニケーションを取ってみてください。その方が美容師さんもやりやすいと思いますよ」

──なるほど。ぜひ読者の皆さんには今回知った知識をもとに、美容師さんと相談しながらサロンカラーを楽しんでいただきたいですね。今日はありがとうございました!

TEXT_Reina Shiigi(TRYOUT)

記事内でご紹介したアイテムはこちら

エドル カラーシャンプー PS(パープルシルキー)
edol
150mL/¥1,980
ハイトーンカラーで染めた髪の褪色をケアして、泡立ちよくすっきりと洗い上げる。自由に色を楽しむ、カラーシャンプー。
【Purple-Silky】ヘアカラー褪色後の黄ばみを抑えて、髪色をメンテナンス。
*価格はメーカー希望小売価格(税込)です(お店によって異なる場合があります)
エドル カラーシャンプー PP(ポップピンク)
edol
150mL/¥1,980
ハイトーンカラーで染めた髪の褪色をケアして、泡立ちよくすっきりと洗い上げる。自由に色を楽しむ、カラーシャンプー。
【Pop-Pink】ピンク系の色みを、一時的に髪へチャージ。
*価格はメーカー希望小売価格(税込)です(お店によって異なる場合があります)
エドル カラーシャンプー SS(シアーシルバー)
edol
150mL/¥1,980
ハイトーンカラーで染めた髪の褪色をケアして、泡立ちよくすっきりと洗い上げる。自由に色を楽しむ、カラーシャンプー。
【Sheer-Silver】グレイッシュな色みを、一時的に髪へチャージ。
*価格はメーカー希望小売価格(税込)です(お店によって異なる場合があります)