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5月から始めないと手遅れに!? 肌の紫外線対策

2024.5.14
5月から始めないと手遅れに!? 肌の紫外線対策

美肌キープのためには欠かせない紫外線対策。夏場は日やけ止めをはじめ、さまざまなアイテムで紫外線対策をしている人も多いはず。しかし、紫外線は5月の時点ですでに多くの量が降り注いでいるため、真夏の訪れと共に始めるのでは遅すぎる場合も。スキンケアのプロによるアドバイスを参考に、今すぐ動き出しましょう。

このコンテンツはこのような人におすすめ!
  • 紫外線が肌に与える影響について知りたい人。
  • 日やけによる肌ダメージが気になる人。
  • 5月に行うべき紫外線対策を知りたい人。
タカラベルモント 化粧品研究開発担当 中嶋礼子
タカラベルモント化粧品研究開発担当 中嶋礼子

スキンケアメーカーにて商品開発に携わった後、2011年にタカラベルモントに入社。以来、スキンケアやヘアケア商品の研究・開発に従事。また、ヘッドスパや毛髪の芯部“メデュラ”をはじめとした数々の基盤研究の研究員としても活躍している。

紫外線の怖さとは?

紫外線による肌ダメージとは

──紫外線は肌に良くないといわれますが、具体的にはどういったダメージがあるのですか?
「私たちが日常的に浴びる紫外線には、UVAとUVBの2種類があります。UVAは皮膚の深い部分にまで届いてコラーゲンなどの成分を壊すため、シワやたるみの原因になるほか、肌を一時的に黒くします。UVBは肌の炎症を引き起こし、シミやそばかすの原因になります」

──いずれも美肌には大敵ですね。
「はい。太陽から届く紫外線の割合としては、UVAが約9割、UVBが約1割と言われます。ただし、UVAの影響は時間をかけて少しずつ現れるのに対して、UVBはエネルギーが強く、肌表面の細胞を傷つけるなど、肌に急激な変化を与えます。強い日差しを浴びて肌が赤くなる、ヒリヒリする、皮がむける、ひどい場合は水膨れができる……という状態は、UVBによる炎症の典型的な例です。いわゆる日やけをして、その後シミやそばかすが発生します」

紫外線量のピークは真夏よりも5月!?

──降り注ぐ紫外線量は、やはり真夏をピークに増減するのでしょうか?
「UVBのピークは8月ですが、UVAは意外にも5月がピークとされています。しかも、5月にはさまざまな罠があって……」

──罠、ですか?
「“五月晴れ”という言葉があるように、5月は快晴の日が多く、たっぷりと日差しが降り注ぎます。さらに、気候が良くて開放的になり、お出かけやアウトドアの機会も増えるでしょう。ゴールデンウィークもありますしね。にも関わらず、夏場ほど紫外線への意識がなく、まだ対策をしていない場合が多い!となると、大量のUVAを直接的に浴びてしまうことになるのです」

──紫外線量が多いのに油断している点で、かなり危険ということですね。
「そうなんです。だから、紫外線対策は5月に入る前から取り組むことをおすすめします」

出典:日本化粧品工業会 https://www.jcia.org/user/public/uv/knowledge

今すぐ始める紫外線対策

5月から行うUVケア

──紫外線対策として、5月から実践した方がいいことを教えてください。
「まずは、UVカット効果のある化粧品を使い始めること。例えば、化粧下地やファンデーションをそういったものに変えるだけでもOKです。日やけ止めでも特別なクレンジングが不要な、普通の石鹸などで落とせるタイプであれば面倒なく取り入れやすいと思います。夏本番のように複数アイテムを重ねる、防御効果マックスのSPF50+・PA++++のアイテムを選ぶ必要はありませんが、何かしら使い始めることで、UVケアを習慣化していきましょう」

──真夏になって慌てるのではなく、習慣づけていくことが大切だと。
「そうなんです。そしてもう一つ、意識すべきなのは皮脂対策です」

──皮脂対策?
「5月は急に気温が上がり、皮脂量が増える時期です。水分と油分のバランスが崩れるとメイクも崩れ、その隙間から紫外線が肌に入ってしまいます。そうならないためにも、日中どこかで化粧直しをする習慣をつけるといいでしょう。化粧直し前に、あぶらとり紙で皮脂を吸収すると尚いいです。そもそものスキンケアに、肌をひきしめてくれる収れん化粧品を取り入れるのもいいですね」

──ほかに何かできる予防策はありますか?
「UVカット機能のある日傘をさしたり、ストールで首元をカバーしたり、ツバ広の帽子やサングラスの着用もおすすめです。また、抗酸化力のあるビタミンCや、血行を促進するビタミンEを多く含む食べ物を積極的に摂るなど、内側からのケアもいいですね。飲む日やけ止めと言われるような、抗酸化力のあるサプリメントを飲む手もあります」

もし紫外線を浴びてしまったら

──ちなみに、うっかり対策を忘れて紫外線を浴びてしまったら、どうすればいいですか?
「日やけする環境にいた後はなるべく早くケアをして、活動を止めることが重要です。紫外線を浴びた肌は乾燥しているので、まずはたっぷりの化粧水やシートマスクなどで、しっかりと保湿しましょう。その後、美容液などでケアをしてから、クリームなど普段のスキンケアをすることがおすすめです」

UVケアアイテムの選び方

生活シーンに合わせたUVケアアイテムを

──UVケアアイテムを選ぶにあたり、SPFやPAといった数値はどういう意味があるのでしょうか?
「SPFはUVBに対する防止効果を表したもの、PAはUVAに対する防止効果を表したものです。日常生活なら数値の低いもので十分。長時間屋外にいる場合は数値の高いもの、さらに水に触れる場合は耐水性のあるものを選ぶといいでしょう」

出典:日本化粧品工業会 https://www.jcia.org/user/public/uv/prevent

──数値が高いほど防止効果が高いけれど、肌への負担も大きくなるというイメージがあるのですが。
「そうですね。ただし、同じ数値でもメーカーによって紫外線を防御する成分が異なりますし、肌質には個人差があるので、数値が高い=負担が大きいと一概には言えません。ただ、数値の高いものは紫外線を防御する成分が多く入っているのと、耐水性が高く作られているケースが多いので、普通の石鹸や洗顔料では落としきれない可能性があります。きちんとクレンジング剤で落とすことを意識しましょう」

──ちなみに、UVカット効果のある化粧下地、ファンデーション、日やけ止めなど、いろいろなアイテムを重ね付けするのはどうなのでしょうか?
「日やけ止めの上にファンデーションを重ねれば防止効果は高まります。何重にも防御バリアを張るようなイメージです。ただし、場合によっては肌への負担が高まる可能性もありますし、単純に面倒に感じる方もいると思います。なかには肌への負担が少ない処方の商品もありますが、質感によっては好き嫌いが分かれるもの。であれば、お気に入りの日やけ止め一点に絞り、その分小まめに塗り直すのも一つの方法です。そのあたりは、自分の肌質、生活パターン、好みなどに合わせて、上手に使い分けすることが大切ですね」

──5月からたっぷりと降り注ぐ紫外線。手遅れにならないためにも、自分の肌やライフスタイルに合ったアイテムを選んで、今すぐ紫外線対策を始めましょう!

TEXT_Reina Shiigi(TRYOUT)
ILLUSTRATION_Sayaka Junta(TRYOUT)