“スタイルをつくる”を叶える、ケア性の高いインバスラインも新登場
── 以前、「THE MOII」のアウトバス(スタイリング)について詳しくお話を聞きましたが(プロの研究員に訊く、「THE MOII」のアウトバスの魅力)、今回のリブランディングを機にシャンプーやトリートメントといったインバスラインも登場したんですよね?
都倉:はい。2017年のデビュー以来、たくさんの方から愛していただいている「Moii」に「ヘアケアも欲しい」というお声は以前からあり、今回それが叶いました。
── 開発のご担当者にもその考えはあったのですか?
都倉:「THE MOII」が目指すのは、ブランドコンセプトでもある“スタイルをつくる、ということ”。人生や生き方っていうとちょっと大袈裟ですけど、その人らしさをもうちょっと幅広く捉えてもいいんじゃないかなと。ヘアスタイルだけでなく、ライフスタイルやファッションスタイル、ワークスタイルも含めたその人らしさを、“スタイル”として表現したかったんです。特にヘアスタイルという面から、新ブランドにはヘアケア、スタイリング共に必要というのは自然の流れでした。
── シャンプー、トリートメントは髪質別など細分化せず、1種類ですね。その理由は?
源嶋:インバスラインでケアして、その先に種類豊富なアウトバスラインでスタイルを作る。そう考えると必要なヘアの状態は一つ。だからシャンプー、トリートメントは1種類で十分と決めました。
ナチュラル×独自テクノロジーの掛け合わせ
── ナチュラルなイメージがある「Moii」ですが、「THE MOII」で変わった点は?
都倉:ユーザーアンケートやヒアリングを通じ、「ナチュラルな成分の化粧品がいいけど、機能性や効果実感できることを併せ持っていないと満足できない」というお声が多くありました。そこで「THE MOII」では独自テクノロジーを駆使し、機能面での満足感も追求したんですよ。そのキーとなったのが“浸透性のコントロール”です。
浸透性コントロールのカギ①
世界初テクノロジーで、やわらかなヘアが持続
── コンセプトをいかに実現するかが開発の方々の腕の見せどころですね。
都倉:当社が持っている技術や知見を生かした製品開発をしたいという考えのもと、インバスラインにはヘアメデュラケア*というタカラベルモント独自のテクノロジーである高浸透技術を生かしています。
*毛髪内部のメデュラまで成分を浸透させる独自の浸透技術(2020年発表)
源嶋:毛髪の深部までケア成分を浸透させることができるという、世界初の技術なんですよ。髪の表面付近には成分が入りやすいけれど、たくさん成分を入れてもシャワーで流れたり揮発したりで、特にダメージヘアの場合はなかなか補修成分が安定しないんです。そこで、この高浸透技術を使って、「メデュラ」と呼ばれる髪の芯付近までケア成分を浸透させることによって、効果が実感できて、使い続けるほどやわらかなタッチに導くことができます。
浸透性コントロールのカギ②
オメガオイル3種の組み合わせ
── アウトバスラインも“浸透”がキーなんですね。
都倉:アウトバスラインはあくまでスタイルを作るものなので、成分をなんでもかんでも髪の内部に入れればいいというものではないんです。そこで、髪の表面や内部に、何をどこまで浸透させるか試行錯誤しました。
源嶋:髪の内部まで成分を入れるべきアイテムと、外側で特徴を発揮するアイテム。それぞれの個性を光らせるためにはそれぞれに合ったバランスが大事だよね、というところで製品によってオメガオイル(3・6・9)※1の配合や浸透性をコントロールしているんです。
※1 ビルベリー種子油、ブドウ種子油、プルーン種子油/毛髪補修保護/エモリエント/保湿
開発者がおすすめ! 注目プロダクツの使い方
酢※2の力でツルサラヘアになる「ザ・モイ VGセラム」って?
── インバスラインに加わった「ザ・モイ VGセラム ディープブレス」について教えてください。
源嶋:これはトリートメントのコーティングに頼ることなく、ダメージによって開いたキューティクルを酢の力で閉じることで地肌と髪のキメを整えるものなんです。使い方はトリートメントの後、洗い流さずそのまま根元から重ねづけしてなじませます。その後、トリートメントと一緒に洗い流します。
── トリートメントを流してからではなく上から重ねる?
都倉:そうです。使用量の目安はトリートメントと同量程度で、毛先中心につけるトリートメントと違って地肌から毛先まで。粗めのコームで均一になじませるとより効果的ですね。髪表面のザラつきが気になった時や、スペシャルケアとして週に1、2回使っていただくのがおすすめです。
※2 毛髪補修保護/整肌成分
ザ・モイ VGセラム ディープブレス
〈スキャルプ・ヘアトリートメントミルク〉
100mL/¥2,420
*価格はメーカー希望小売価格(税込)です
(お店によって異なる場合があります)
オメガ3を含むビルベリー種子油※3が髪の内部に浸透! 重めだけどギトギトにならない「ザ・モイ リュクスオイル モダンデュウ」
── アウトバスラインでは、どのアイテムが個人的におすすめですか?
源嶋:パサつきが気になる方、髪が硬い、太い、広がりやすい方には「ザ・モイ リュクスオイル モダンデュウ」がおすすめですね。浸透力の高いオメガ3を含むビルベリー種子油が髪の内部まで届き、重めのしっとりした質感に仕上がるんですけど、表面にはハリ感が出て根元がペタッとなりにくいのがポイントです。
都倉:私も髪が細い方なので、重めのオイルって普段あまり使わないんですけど、これは髪の表面だけでなく中にも成分が浸透するので、多めにつけても油分でギトギトにならないところが気に入っています。男女を問わず、どんな髪質の方でも使っていただきやすいですね。
※3 毛髪補修保護/エモリエント/保湿
ザ・モイ リュクスオイル モダンデュウ
〈ボディ・ヘアオイル〉
55mL/¥3,960
*価格はメーカー希望小売価格(税込)です
(お店によって異なる場合があります)
幅広いスタイルに使える! 自然由来成分*100%の「ザ・モイ クリーム ソーテンダリー」
── 都倉さんのおすすめは?
都倉:いち押しは「ザ・モイ クリーム ソーテンダリー」です。「THE MOII」のアイテムはすべて敏感肌パッチテスト※4を実施しているのですが、それに加えてクリームはノンコメドジェニックテスト※5も実施しているんです。
── ノンコメドジェニックテストって何ですか?
都倉:スキンケアアイテムで見かけるようになった試験の一種で、にきびのもとであるコメドが発生しにくい処方であることを確認するテストです。「THE MOII」でこれを実施しているのが、「ザ・モイ クリーム ソーテンダリー」と「ザ・モイ HAセラム フィルイナフ」の2アイテムで、スタイリング剤であるクリームはバームやオイルほど重くなりすぎないですが、指通りもいい。自然な艶が出るので、髪の根元付近や前髪のスタイリングにおすすめです。私はオールバックにして一つにまとめる時によく使います。ぜひお試しいただきたいですね。
*成分の由来の大半が植物等の非石油系成分または水であることを意味します。
※4 すべての方に皮膚刺激が起きないというわけではありません。
※5 すべての方にコメド(にきびのもと)が発生しないというわけではありません。
ザ・モイ クリーム ソーテンダリー
〈ボディ・ヘアトリートメントクリーム〉
60g/¥3,300
*価格はメーカー希望小売価格(税込)です
(お店によって異なる場合があります)
その他のアイテムのHow to動画はこちら
アイテムのネーミングや香りにもこだわりあり!
アイテム名は仕上がりの状態がインスピレーション源
── アイテムの名前についても気になっていました。
都倉:ネーミングは使用感や仕上がりを連想できる情緒的な表現を大事にしました。「モダンデュウ」は“モダンな潤い”や“アップデートされた艶”、「ソーテンダリー」は“やさしく、やわらかく”という仕上がりイメージから着想を得ています。
バスルームで森林浴気分!?
── 「Moii」から「THE MOII」になって、香りのテーマやイメージは変えられたんですか?
都倉:「Moii」を踏襲しているアイテムは変えていないですね。ご愛用いただいている方も多くいらっしゃることもあり、香りは変えず、一部環境に配慮した香りの構成にアップデートしました。新たに加わったものには、今っぽいエッジ感というか、クリエイティブなイメージを持ちながら開発を進めましたね。「朝のスタイリングに使うことで、自信につながる」というお声もいただいています。
── インバスラインはいかがですか?
都倉:3アイテムすべてディープウッズの香りで揃えました。深い森の中での深呼吸をイメージしていて、美容師さんからは「とてもいいですね!」とご好評いただいています。個性的ではあるんですけど、それがクセになる香りというか。ご自宅で使っていただくと、バスルームの温度や湿度とも相まって森林浴をしているような気分になる、というお声もいただいています。
── 最後に、「THE MOII」が今後目指すことを教えてください。
源嶋:“ナチュラルライフスタイルブランド”を掲げているので、やっぱりお客さま一人ひとりの生活の一部になれたらいいなと思います。
都倉:多様性が求められている今、自分の個性やこだわりを大事にされている方に「THE MOII」を愛していただけたら嬉しいですね。
── 自分らしいスタイルを大事にしている人たちの日々の生活に根差したブランドへ、というところですね。「THE MOII」のことを改めて深く知ることができました。ありがとうございました!
TEXT_Yoshio Horikawa(TRYOUT)
PHOTO_Daiki Sekimizu(TRYOUT)